自立神経失調症 (予防医学、自然療法健康ガイド)
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自立神経失調症

更年期障害との関係

 一般にひとくくりされている自立神経失調症の自覚症状にはどのようなものがあるのだろうか。また、その見分け方はあるのだろうか。

「患者さんが自分で自立神経失調症かどうかを見分けるのは難しいですね。たとえば目が回るなどのめまいが起こる場合には、まず耳鼻科に行くこと。いらいらする、のぼせるなどの症状は心療内科でみてもらうことですね。内科で不定愁訴を訴えても、安定剤が出る程度で終わってしまうこともあると思いますが、同じ不定愁訴でも程度の重さによって診断が分かれてきますので、自立神経失調症かどうかの区別は難しいといえます」

 不定愁訴がたくさん見られる更年期はちょうどホルモンのバランスが崩れてくる年代だ。また、生活面でも子供が思春期に成長したり、両親が年老いてきたりして、精神的なストレスが大きくなってくる時期と重なる。更年期障害の症状には発汗、のぼせ、いらいらする、などの自覚症状が少なくない。自覚症状はたくさんあるが、多角的な所見はないというのが自立神経失調症の特徴だ。

「自立神経失調症」漢方での治療方法

「漢方医療の場合は内科、外科という専門分野に分かれていません。どのような病気でも一人の医師が全部見ます。漢方の代表的な診療は腹診。おなかの状態を見て健康状態を見るのです。漢方の大きな特徴は現代医学的な病名がつかなくても診察し、薬を決めて治療することにあります。原因がはっきりしていなくてもかまわないのです」

 山田医師によると、漢方には気、血、水の3つの病理感、概念があるという。漢方では活力、生命力を「気」として総合的にとらえている。気には精神機能(気持ち、気分)、内蔵機能、空気、酸素などが含まれ、血には血液とバイタリティー、水には血液以外の体内の組織液やリンパ液などがあるのだ。この3つに異常が起こると表のような病気になる。

「たとえば、めまいは水の異常で起こるといわれ、漢方では水の代謝を整える利水剤を使用して治療します。めまいの場合は完治する場合も多いですが、症状によっては軽くなるだけでゼロにはならないこともあります。ただ、更年期の場合は投薬によってある程度生活が楽になることは確かです。現代医学のように病名をつけなくても、漢方では患者さんが訴える症状を取りのぞいてあげることを心がけています。もともと原因が不確かな病気ですから、身体が楽になること、患者さんの不安を取りのぞいてあげることがいちばんです」

 山田医師の言うように、自立神経失調症は更年期など、精神的、環境的な変化によって起こる不安感が関係している。自立神経失調症にならないために、身体を疲れさせすぎないこと、ストレスをためない生活を送ることが大切だといえるだろう。

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