増加中のうつ病、早めの診察と薬で、必ず治る
なんとなくやる気がでない、身体がだるい、よく眠れない。こんな症状を「疲れている」ですましていませんか? 一度、精神科に行って診てもらいましょう。薬を飲み始めると、自分の心や身体の変化を感じられます。良い生活に近づき、上手に生きる方法です。
「うつ病」ってどんな症状?
東急東横線、田園調布駅から放射状の並木道を歩くこと3−4分。緑の木立におおわれた、一軒家のドアを押す。たくさんの観葉植物、蘭やスパティフィルムが出迎えてくれ、緊張した気持ちをほぐしてくれる。待合室ではゆったりとしたソファーが待っている。こんな理想的なリビングルームのような診療所で、最近増えているという抑うつ症状、うつ病について伺った。
田園調布クリニックの田辺巌先生は、この地で開院22年。やらなければいけないことができない、やる気がおきない、憂鬱、眠れない、なんとなく不安、だるい、などの症状を訴える抑うつ症状の人が多くなっているという。30代、40代だけでなく、20代の若い人から、50、60、70代とすべての年齢層にひろがっている。
そもそも、「うつ病」とはどんなものだろう。大きくは、原因がわからない内因性とそれ以外のものの、2つに分類できる。それ以外のものの原因はいろいろ考えられるが、多くは家庭の問題、たとえば親子関係や夫婦関係、母子関係の葛藤などと、会社や社会的な人間関係によるものだ。ここでは、うつ病のほとんどをしめる、内因性ではないものについて考える。
症状は憂鬱、気力が出ない、不眠、食欲不振、性欲減退、自殺願望など。その現れ方によって、病名が神経性うつ症状、反応性うつ症状、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などに分類されることもあるが、治療方法や回復の仕方はだいたい同じ道をたどる。