病気は医者に治してもらうものではない
松田医師が最も強く訴えているのは、固定観念にとらわれすぎている日々の生活や自分の人生観をまず見直すということである。病気は悪である。だからやっつけなければならない。病気を治せば健康になる。そのために、手術、薬・・・、ありとあらゆる手段で病気をやっつけようとする。病気を治すという目的のために、病室に閉じ込められ、まずい食事を取り、大量の薬を毎日毎日飲む。それは、本当に幸せなことなのだろうか。それが健康な生活と言えるのだろうか。
こういった行為は固定観念にとらわれた医者の立場に立った治療であって、人間である患者のことを考えたものとは言えないのではないか。
問題なのは、医療現場だけでなく、患者にもある。病気は医者に治してもらうもの ——そう思い込んでいるのではないか。病気は自分が治すもの。治そうという気持ちをどれだけ強く持つかということが大切である。
人間の体には、自ら治そうとする機能が本来備わっている。それを引き出してやるかどうかは、その人の心が大きく左右するのである。病気と真っ向から闘うのではなく、それを受け入れ、ある意味共存しながらやっつけるという意識が必要なのだ。