隠れた国民病「慢性頭痛」の原因は?
頭痛から解放される治療法を探る
世の中に「頭痛をまったく経験したことがない」という人は恐らくいないだろう。国民の4 分の1は慢性頭痛に悩まされ、いわゆる「頭痛持ち」は隠れた国民病となっている。しかし、これほどホピュラーな病気であるにもかかわらず、有効な治療を受けることができずにあきらめている人も多いのではないだろうか?
慢性頭痛の多くは「原因不明」?
頭痛には大きく分けて二つの種類がある。その一つは「症候性頭痛」といい、これは脳腫瘍、くも膜下出血、髄膜炎などの病気が原因となって起こるものを指す。この頭痛は、時として命に関ることもあるので、できるだけ早い治療を受ける必要がある。
もう一つが「機能性頭痛」で、特定の病気を原因としない。一般的には慢性頭痛と呼ばれている。この機能性頭痛の中には「片頭痛」「群発頭痛」「緊張型頭痛」などがあり、痛み方の特徴や現れる症状によって、次のようなタイプに分けることが可能だ。
●片頭痛
・ズキンスキン、ガンガンと脈打つように痛む
・発作的に月2〜3回程度起こる
・若年から中年の女性に多い
・吐き気や嘔吐を伴うこともある
●群発頭痛
・突き刺すような、えぐられるような激しい痛みに襲われる
・一年間に1回-2回程度発症する
・圧倒的に虫高年の男性に多い
●緊張型頭痛
・頭を締めつけられるような痛みがダラダラと持続する
・後頭部から首筋、頭全体にかけて痛む
・肩や首すじのこりを伴っていることが多い
実際には上記タイプの混合型が圧倒的多数ではあるが、「自分の頭痛はこのタイプ」と思い当たる人も多いのではないだろうか。だが頭痛のタイプがわかったからといって、問題が解決するわけではもちろんない。重要なのは「どうしたら頭痛が治るのか」ということにあるだろう。実際、神経内科や脳神経外科で精密検査を受け、「異常なし」と診断された「頭痛持ち」の人は、発作が起こるたびに大量の鎮痛剤を飲み続けていることが多い。果たして、頭痛から解放される有効な治療法は存在するのだろうか?
頭痛は「体のひずみ」から起こる
谷 タニクリニックでは「西洋医学と東洋医学の合作」という埋念のもとに、最新技術を生かした西洋医学に中医学を代表とする東洋医学(漢方、鍼灸、気功など) を併せた総合的な治療を30年にわたって行なっている。また、谷美智士医師は日本で初めてハリ麻酔手術を成功させたことで知られる医学博士である。
「西洋医学では局所だけを診ますから、原因が見つからない頭痛の治療は鎮痛剤による痛み止めがメインになってしまう。しかし慢性頭痛の場合、いくら痛み止めや血管拡張剤を使ったところで根本的な治療にはなりません。逆に鎮痛剤を繰り返し飲み続けることによる悪性貧血などの副作用が心配なので、乱用は避けたいものです」
慢性頭痛とは、多くの場合、身体の機能に何らかのトラブルがあって、その結果として頭痛が出ているのだと谷医師は主張する。
つまり頭痛は、身体の機能の「ひずみや偏り」があるために発せられるサインであり、頭痛を起こしている「元」をみない限り治せないというわけだ。
「西洋医学は病気を治し、東洋医学は病人を治す」という言葉をよく耳にする。これは東洋医学では病気をひとつの局面でとらえるのではなく、身体全体(五臓六脇)のどこが病んでいるのかを総合的に診断し、身体のひずみを整えていくという意味だ。体のひずみが是正されれば、その結果頭痛も自然に治っていく。