鎮痛剤に頼らないで頭痛を治す方法
〜頭痛と中国漢方〜
ここ数年、治りにくい頭痛で悩んでいる人が増えている。頭痛に限らず様々な痛みがそうだが、現代生活がもたらす複雑に絡み合った心身のストレスは、痛みを多様化させてきた。痛みの不安は痛みを治りにくくし、食欲不振、不眠等、さらなる身体の失調を招き、その結果心は鬱々として疲労感に襲われ、加えて自然現象の変調も疲れた身体のリズムを狂わせる。この不快な痛みの悪循環からどうやって抜け出したらいいか。鎮痛剤に頼らないで頭痛を治す方法を探して漢方薬局を訪ねる人が増えているのだ。
中国漢方が考える頭痛の原因
内山 病気の原因を探るとき中国漢方が最も重視するのは、私たちの身体を造る内臓や器官の働きが、自然現象と呼応しあって、調和のとれた生命活動を維持しているということだ。古代の漢方医は、自然界の天候を風・寒・暑・湿・燥・火の六つに分類し、季節の移ろいが順当ならば人の体も正常に働くと考えていた。
そして天候に異変が現れると、これらは身体に害を及ぼす「外邪」となって、それぞれ特徴的な症状をもたらすと考えたのだ。単純すぎると思うかもしれないが、冷房の風も風邪、寒邪と捉えると現実的にならないか?
一方、ストレスや生活リズムの変動、食事の不摂生によって内臓の働きに失調が起きると、今度は身体の内に、風・寒・湿・燥・火の特性を持つ『内邪』が出現し、自然現象や体質がそれを増長すると考えられている。