中国衛生部長官も推薦
漢方医学、解剖学、
情報科学理論が根拠
現在、1日100人前後が王医師の診療所を訪れ、日本の厚生労働省にあたる中国衛生部では、第一級の民間医療と認定、数個所の大学医学部などで講座が導入され、官民一体となった研究と医療現場での実践がおこなわれている。
この掌紋診断が普及されれば、ある程度自分で自分の病気を診断できるようになる。また、病気になる前の未病の段階で自己診断できるので、発病しないように予防することが可能なのだ。そして、健康診断では、大学病院までわざわざ足を運ぶ必要がなく、この診断で異常が見つかった人だけ、病院で診断、治療を受ければ良いのだ。
診断の精度の高さから王晨霞医師は、中国国内の数十社のマスコミに紹介されただけでなく、外務省長官、国防省長官、衛生部長官などの中国政府の要人が実名で推薦文を出すほど認知されはじめている。
中国以外においてはドイツやフランス、タイなどの医学界から注目され、掌紋医学の講演をおこなっている。そのことからも、いかに西洋医学の及ばない部分を補える可能性を秘めているかがわかるだろう。
では、どうして掌紋で病気が診断できるのだろうか。
王医師は、その根拠として、「漢方医学の天人相関や唯象学説」、「解剖学」「情報科学理論」三点を主張する。
「人体の生理や病理は天文地理に影響され、呼吸と飲食の異常は、掌に凹凸やアルカリ、酸性領域を作ります。つまり、必ず内部の異常が外部に現れるという漢方医学の考え方が天人相関なのです。
また、子宮内の胎児の身体的状態、その後の生活習慣といった生存環境などが掌に現れるという広い意味での解剖学。
もう一つは、人体の心電、脳の電位、そして血圧、脈拍、体温、呼吸などや五官、四股、胴体、毛髪などの生命活動の情報が掌紋に反映されるという情報科学理論です。
これらの掌紋が示す変異は、掌紋からだけではなく医療検査機器でも確認することができるのです」
この漢方の理論を後押しする意見を日本の学者が述べている。解剖学の権威である名古屋市立大学名誉教授・渡仲三医学博士は、掌紋医学を統合医療、代替医療に組み込む姿勢を示している。
「鍼灸では、臓器体表反射と言いまして、皮膚の圧痛点を刺激することで臓器の症状を改善するという理論が基本です。ですから掌紋で体内の情報を読むことは十分可能で、中医学では手や爪、目、舌を見て診断するのが常識です」