14本の線と8種類の病理紋を診断
疾病診断は130種類を超える
この掌紋診断は、手相占いとは違い、掌における汗腺、皮下の血液循環、抹消神経、ツボなどを綿密に調べる。そして、掌にある14本の線、8種類ある病理紋などを観察、その上、顔、目、耳、爪も観察、総合的に診断し、精度を高めるのだ。
診断可能な項目は主に5つのパターン。
1.数年後に罹る可能性がある腫瘍の診断。ガンの性質、術後の転移個所も特定
2.遺伝性の疾患の有無
3.幼年、青年期の臓器の損傷程度を診断
4.狭心症、半身不随、突然死の予測
5.血漿、血糖、肝機能の異常
の診断である。
診断できる疾病の種類は130種類を超える。
「この掌紋診断の真髄は、『三早』で、早めに発見、早めに診察、早めに治療ができることです。病気を早期に見つけられれば、治療の手間もさほどかかりません」
王医師は治療より早期発見、最終的には早期対処による未病を強調する。
掌紋診断を受けた前出の中国外務省長官の唐家旋氏や衛生部部長の孫隆春氏らが掌紋医学を賞賛するのは、数分で診断が可能なうえ、疾病を早期発見できれば治療費が軽減でき、患者の金銭的負担が少なくて済むからである。
西洋医学と併用でき、医療費を大幅に削減。そこに信頼性があるなら、医療現場に導入することを検討する医師が増えてきていることもうなずける。
日本人の平均的中率は80%
国際掌紋医学研究会も誕生
統合療法が脚光を集めているのは、現代医療は費用がかさむ上、医療ミスや薬害の問題がクローズアップされてきたからにほかならない。それだけでなく、日進月歩で医療技術が進歩しているはずなのに、患者の数が減るどころか、特に慢性病に関しては増加の一途をたどっている。まるで西洋医学の限界が見え始めたといわれても仕方がない。
このように西洋医学ではおよばない部分を認識している医師たちの間で少しずつ評価を高めているのが中医学や東洋医学などを西洋医学と併用する統合療法の試みだ。これらの特徴は、生体をできるだけ傷つけず、リスクの少ない治療方法を実践することだ。
掌紋医学はまさに統合療法の範疇に入ることから、日本でも専門分野の異なる医師、研究者が注目しはじめている。