掌紋診断では、肝臓を負傷した病歴があり、肝臓を養護する必要がある他、腎臓の右側が弱く、腎結石の怖れがあると診断されました。
実際、3年前の肝臓の検査ではγ-GTPが高かったので、この診断は割と的中していると思います。
この医学は、手掌を観るだけで診断できるので簡便であり、素晴らしいとは思いますが、現行の保険制度下での普及は難しい面があります。
体内の異常が体表に現れるという体表診断は、昭和初期に日本でも提唱されたことがあります。
戦後、アメリカの病院医学が日本に導入され、今日では機器診断が主流になっています。保険による病院経営のためであり、病人を癒すよりも、病気を見つけるための手段と言えましょう。
この掌紋医学は、本を出版、一般に啓発したり、統合医療などを行う特殊な医師の間などに徐々に普及してゆけば可能性があると思います。
現在、国民医療費は30兆円で、国家予算の3分の1を超えており、保険制度が危険ゾーンに入っています。現在の近代医学がベストの状態とは言えませんので、病人のための治療医学から未病医学への切り替えが急務で、この掌紋診断のような新しい医学の構築が必要な時期にさしかかっていると言えます。
富山医科薬科大学名誉教授・
難波恒雄薬学博士