食の力で健康な体を手に入れる
普段の食生活によって健康状態は左右されてしまう。例えば、良い物を食べている人と、悪い物を食べている人とでは、3年も経てば、確実に差が出てきてしまう。そう、天然の食べ物には優れた食効が含まれているのだ。医療技術が進んだ今でも、食べ物は病気を予防する最高の薬である。
昭和36年以降、食事の変化に伴って日本人の死因も変わってきた。ガン、心疾患、脳血管疾患が急速に増えたのも、日本食から欧米食へと切り替わったことが原因であると言われている。病気になってから普段の食事を見直すのでは遅すぎるのだ。
では、どのような食生活を心がければ良いのだろうか。予防に有効な食品を中心に、東洋医学の権威である薬学博士・林輝明先生にお話を聞いた。
糖尿病
——古くから民間薬として愛用されてきたアロエ、ギムネマ
過食や運動不足で発症するぜいたく病
食生活が豊かになるにつれ、糖尿病に苦しむ人たちが増えてきた。現在、その数は約690万人。予備軍を入れると1370万人にまで達する。しかも、近頃では小学生の糖尿病患者さえいる。
糖尿病になると、疲れやすくなったり、目が悪くなったり、手足がしびれやすくなったりする。また、血液中には多くの糖分が流れている。多くの合併症を引き起こす危険性が増えるのだ。
発症には、遺伝的な要素の他、過食や運動不足、ストレスなども大きく関係している。よって、これらを改善することが大切となってくる。
しかし、現在の医療では、完全に糖尿病を治すことはできない。とはいうものの、つきあい方次第で普通の生活を過ごすことができるのだ。
1日に必要なカロリー数は事務職の場合、「標準体重×25〜30」カロリーであると言われている。まずは1日のカロリー数を守って、運動によって身体機能を高めるようにしよう。
次に、食事の時は糖質だけでなく、塩分や動物性脂肪の摂りすぎにも気をつけること。なぜならば、これらの成分には動脈硬化を早めるおそれがあるからだ。
また、糖尿病は体の一部分ではなく、全体を悪くしてしまう病気である。3大栄養素、ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく食べるようにしよう。
最後に、3食きちんと食事をすること。1食でも抜いてしまうと、急に血糖値を上昇させてしまうおそれがあるのだ。同じように、早食いもしてはならないことのひとつである。
(1)血糖値を下げるには?
血糖値を下げるには、ヤマイモ、朝鮮人参、アロエがお勧めである。いずれも糖尿病の民間薬として古くから使用されてきた。
その他、タマネギにも血糖値を下げる働きがある。
(2)糖代謝を促すには?
ビタミンB2の摂取で、糖代謝は活発になる。一緒にニンニクを食べることで、さらに糖代謝の力はアップする。
グァバ葉には、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどが入っている。これらは糖代謝を良くするのに必要な栄養素である。
(3)血糖の上昇を防ぐには?
血糖値の上昇を抑えるには、水溶性食物繊維がベストである。腸からのブドウ糖の吸収を抑えてくれるのだ。
(4)肥満を解消するには?
余分な脂肪を燃やすには、大豆を食べよう。大豆サポニンが絨毛を正常な状態に戻してくれるのだ。絨毛とは糖質を吸収する作用を持ち、太っている人ほど肥大していると言われているものである。この他、大豆サポニンには、脂肪をエネルギーとして燃やしてくれる。
甘みをカットして腸からのブドウ糖の吸収を和らげるにはギムネマがお勧めである。インドでは、古くから糖尿病の民問薬として愛用されてきた。
この他、ガルシニア、カプサイシン、カルニチンなどもベストである。これらを含む食品には、脂肪を分解していく働きがあるからだ。