土踏まずはすい臓の分身
血糖値に応じて体内で唯一、血糖を下げるホルモン「インスリン」を分泌するのがすい臓だ。すい臓が傷害を受けるとインスリンの分泌が減少し、糖尿病になる。足裏では土踏まずがすい臓に対応するゾーンだ。
このゾーンをマッサージすると、すい臓の機能が活性化される。すい臓の右半分には、インスリンを生成するランゲルハンス島が地図の島のように約100万個前後点在し、それが刺激されると、この島内にあるβ(べータ)細胞が増加し、インスリンの分泌が促進されるのだ。
マッサージは単純に自分の手で揉む方法もあるが、これでは高齢者に負担のかかる作業となってしまう。そこで、安東先生が編み出したのが「ブラシ療法」だ。歯ブラシ(使い古しでも問題なし)を使って刺激するため、力を入れずに誰にでも簡単にできるのが特徴。
「歯ブラシで刺激する前には必ずせっけんかハンドクリームを塗って下さい。何もつけないと足裏の皮膚を傷つけてしまうおそれがあるからです。症状のある器官に対応したゾーンを中心に温かくなるまでゆっくりと刺激して下さい。さらに、足の裏全体も丁寧にマッサージすることでより高い効果が得られる秘訣です。1回の目安は20〜30分です」と安東先生は指摘する。
1日に何度マッサージしても問題はないが、症状を解消するには回数ではない。「継続は力なり」ということわざ通りに毎日、地道に継続していくことがポイントなのである。
完治のきっかけ作りに
糖尿病のある人が土踏まずの反射区を刺激すると当初は痛みを伴ったが、続けていくうちに足の痛みが解消されたという。また、これと同時に、血糖値が下がったというのだ。
しかし、この例は血液循環が良好となり、ホルモンのバランスが安定した結果にすぎない。本当の意味で糖尿病が完治したということにはつながらないのである。
「反射療法は治療法ではなく完治のきっかけ作りにすぎません。完治させるには不規則なライフスタイルを改善する必要があります。例えば、夜は昼の数借、臓器が働くので十分な睡眠をとることが大切です。また、食品添加物などは血中に老廃物をためてしまうので、食生活を考えることが重要です。反射療法にライフスタイルの改善というプラスアルファが加われば病気は快方に向かうでしょう」
より効果的な反射療法
・歯ブラシ療法よりも効果的な療法はゴルテボール療法。
・床にボールを置き足の裏でボールを転がす。
・滑りやすいので必ず椅子や机につかまってボールを転がすこと。
・歯ブラシ療法同様に、症状のある器官のゾーン、足裏全体もマッサージ。