果物は糖尿病に良くないという噂を覆す外園式理論
ブドウ糖負荷試験による科学的データの裏付けあり
「果物は甘いから糖尿病には良くない」と、考える人は多い。この説に真っ向から異論を唱えるのは、病気をなくす運動本部 外園診療所(東京品川)の外園久芳先生(79歳)である。外園先生は国立がんセンター第一病理室長の佐野量造先生に長年師事し、佐野先生との共同研究で胃ガンを治す食餌療法を創案。全国で講演会、合宿教室を開くなど、この療法を広めるための草の根運動を実施してきた。
その後、この療法を実践することで、一切の薬物を飲まなくても糖尿病、肥満、脂肪肝が治り、顔の皮膚ガンまで消失したという報告を受けた(詳しくは著書「独立栄養生物(植物)の生命による非医学的な自然再生療法について」(自費出版1700円)に掲載)。
この実績から外園先生は活きている果物、生野菜を無制限に食べて、血糖値を下げスリムな健康体をつくる方法を提唱し、数々の実例を報告している。
従来、果物が糖尿病の大敵として扱われてきたのは、大半の健康関係の本が西洋の訳書を引用したことが原因で、栄養学の本でも単一の成分を取りあげて糖質(蔗糖、ブドウ糖、果糖)などと分析したに過ぎない。
これに対し同氏はある試験を実施し、果物が血糖値を下げるために効果的であることを科学的に立証した。通常、糖尿病の検査を行うときにはブドウ糖負荷試験を行う。これは、空腹時の血糖値と、ブドウ糖75グラムを飲んだ1時間後、2時間後の血糖値とインスリン(血糖値を調節するホルモン)の変化を調べる検査だ。
同氏はこの検査において、ブドウ糖を飲んだ場合と果物を摂取した場合とで比較してみた。ちなみに、ブドウ糖を飲んだ時と、果物を食べた時の糖分量は同じ設定にした。
糖尿病患者、軽度の糖尿病患者、健康な人を対象に試験を行った結果、いずれも活きている果物を食べた時の方が、ブドウ糖をとった時に比べて血糖値が低い(1、2時間後両方)ことが証明された。活きた果物・生野菜を食べると、それらに含まれる活きた酵素がインスリンの生産を促し、インスリンの活性が高まって糖尿病の根治にもつながるからだ。
「この事実は生命活動を一切無視した20世紀の唯物論医学では説明ができない」と、外園先生は断言する。
この説で最も大事なことは、「活きている果物を食べる」ということ。果物を加工、調理することなく、そのままの状態で食することが重要だ。活きている果物に含まれる酵素は、体内の生化学反応を活発にし、身体の根底から健康を回復させる。外園先生はこれを『生体触媒」と呼んでいる。