2型糖尿病インスリン非依存型に効果的
糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの量が足りなかったり、よく働かなかったりして起こる病気だが、現在、糖尿病治療に投与される飲み薬は、すい臓を刺激してインスリン分泌を促すタイプをはじめとして4群に大別される。そして実験の結果、カイアポいもにもインスリンの分泌を促す働きがあることが確認された。
「インスリン分泌を促し、血糖値の上昇を抑えること自体は、特に目新しい効果とは言えません。すでに血糖降下薬などが治療に使われているからです。カイアポいもの特筆すべき点は、現在最先端の分野ですすめられている、インスリンそのものの作用を高める働きを併せ持つところにあります」
日本の糖尿病患者の95%は2型インスリン非依存型の糖尿病(肥満や運動不足が原因とされる)で、分泌不足と作用不足によって起こるケースが多い。この型の糖尿病はいきなりすい臓からインスリン分泌量が少なくなるわけではなく、初めにインスリンの働きが弱くなる。
その後、血糖値を下げるためにすい臓から大量のインスリンが分泌されるため、分泌を高める薬を使っても次第に効果が上がらなくなり、ついにはインスリン注射の治療を開始することもある。つまり、この型の糖尿病に適しているのは、インスリンの働きそのものを高める薬なのだ。
以上のことから、インスリンの分泌を促すだけでなく働きを高めるカイアポいもが、一般の治療薬にも勝ることがわかる。これは西洋薬にも漢方にも見られない特性で、日本薬学会、日本糖尿病学会などでも研究成果として発表されている。
副作用がない点もメリット
さらに注目したいのは、副作用がないということ。久保先生は、糖尿病治療にこの植物の成分を含んだ健康食品等を使用した人のデータを1000人近く見てきたが、副作用は全くなかった。このことは、何らかの副作用が危惧される西洋薬に対しても高いアドバンテージを持つことがわかる。
なおカイアポいもに関しては、実際に健康食品も販売されている(*)。なお、高輪メディカルクリニックでも、治療の一環としてこの植物を採り入れることもある(注/カイアポいもだけの問い合わせには応じていない)。
久保先生は糖尿病治療に関して、食事と運動の重要性も説いている。同クリニックでは、4大生活習慣病に関するフィットネスプログラムを用意しており、医院の中に体組成測定機器(脂肪率から筋肉分布まで測定する機器)やシャワールームなども完備している。糖尿病にはカイアポいもも効果的だが、食事や運動など、日常生活で努力できることをやってこそ、この植物の効果も生きてくるというのが、久保先生の持論だ。
また、冒頭にも述べたように、糖尿病患者と言っても状態はさまざまであり、一概にこの薬、方法が効果的とは言い切れない。専門医などにカウンセリングを受け、自分の状況を的確に把握して改善に努めるのが、基本と言えるだろう。
■糖尿病予防に関する日常生活
食事
1 自分の摂取エネルギー量をつかむ
2 摂取エネルギーを1日10%カット
3 午後9時を過ぎたら食べない
4 周囲の人に食事療法開始を告げる
5 自分の数値を視覚化する
6 飲酒は自分の意志の強さに相談して
運動
1 1日10分間、2回からスタート
2 毎日やらなくても、1日おきで良い
3 やめないで続けること
*運動に関しては専門医と相談して時間と種類を決める