ハーブ療法 (予防医学、自然療法健康ガイド)
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ハーブ療法

時には薬よりも効果を発揮する

 夏バテに限らずハーブ治療が効果をあげる症状としては、腹痛をともなうような便秘や下痢、朝だるくて起きられない、非常に疲れやすい、などがあげられる。

「最近はとにかく『疲れが抜けない、体がだるくて横にならずにいられない』といった症状を訴える患者さんがとても多いですね。私は元々循環器の専門医なのですが、ストレスによる心身症の患者さんが増えてきたこともあって、ハーブ治療を取り入れるようになったんです。精神的なストレスの症状にはハーブやアロマセラピーが効果的ですから。

 緑蔭診療所での治療の基本は、治療法が先にあるのではなく、現代医学や漢方、ハーブ療法など、その患者さんにあった治療法を用いるということなんです。

 さらに言えば、早く、安く、できれば簡単によくなる治療法を、ということでしょうか」

 西洋薬だけでは太刀打ちできない重症の花粉症などの場合は、西洋薬と漢方、あるいはミントを中心にしたハーブを併用したり、漢方薬が苦くて飲めない子供にはハーブティーやカプセルを与えるといったように、その人にはどのような方法が向いているかを考えたうえで治療しているという。

 一口にハーブといっても、浸剤(茶剤)、浸出油、チンキ剤、散剤、カプセル剤、軟こう剤、それにアロマセラピーで用いる精油などさまざまな形で治療に用いられている。

 たとえばパニック発作の病気をもつ人には「嗅ぐ薬」として精油を処方し、発作が起こりそうな時に嗅いでもらうと、即座に脳を刺激し飲み薬よりはるかに速く作用する。嗅覚は脳の中の自律神経や情動の中枢に直結しており、安心とか不安といった心理に強く影響するからだ。

 アロマセラピーやハーブティーというと、日本ではまだ趣味としてとらえられている側面が強いが、使い方次第で趣味にもなれば治療にもなるというわけだ。バーブは抗酸化物質の宝庫
 私たちの生活は、ありとあらゆるストレスにさらされている。感染症などの生物学的ストレス、紫外線などの物理的ストレス、悩みや不安などの心理的ストレスである。このようなストレスに長時間さらされると体内に活性酸素が発生し、細胞を傷つけたりさまざまな障害の原因となる。

 活性酸素には、がん細胞のような不要な細胞の増殖を抑えたり細菌を退治するなど有益な働きもあるが、多過ぎるとコレステロールを悪玉に変えたり、血管壁を傷つけて血栓をできやすくしたり、遺伝子を傷つけてがんを引き起こしたりと、私たちの体を錆び付かせ、老化させる原因ともなる。

 この活性酸素を取り除く働きをするのが、SOD(活性酸素除去酵素)やポリフェノール、ビタミンなどの「抗酸化物質」である。ビタミンE、C、カロチンといった抗酸化ビタミンは緑黄色野菜に多く含まれ、ポリフェノールを含むものとしては赤ワインが有名だが、ハーブにはこれら抗酸化物質が特に多いのはもちろんのこと、血液を浄化する葉緑素や食物繊維なども豊富に含まれている。

 ストレス社会の中にあってより快適に過ごすには、抗酸化物質の宝庫であるハーブを日常的に摂り入れてみる価値は大いにあるだろう。

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