ハーブで「セルフ・キュア」を
西洋の漢方薬ともいえるハーブは、太古の昔から膨大なトライアンドエラーをくりかえし、選び抜かれた薬効の高い植物だ。現在の西洋薬の半分以上が元々は植物の有効成分から作られたものだが、植物をまるごと用いるハーブの特徴は、その効き目が穏やかで試してみても副作用など危険性のないことがあげられる。
単なる予防にとどまらず不調になった体を回復させることを、橋口医師は「セルフ・キュア」と呼んでいるが、そのセルフ・キュアに最も適しているのが、体をトータルに活気づけるハーブなのだ。
では実際に、夏バテ解消に効果があるのはどのようなハーブなのか。比較的手に入りやすいハーブを使ったブレンドティーを紹介してもらった。
●モミール+ミント
胃を保護し活発にする作用がある。お腹がゴロゴロする時にも効果的。
●ハイビスカス+ローズヒップ(バラの実)
クエン酸やビタミンCが豊富で、酸味がありスカッとする。ローズヒップには下痢を止める作用もある。甘味を加えて冷やせば夏バテに最適。
●リンデン{菩提樹)+カモミール+レモンバーベナ
3つあるい2つをブレンドしても美味しい。精神を安定させ、安眠効果がある。コーヒーやお茶などのカフェインを減らせば、さらに効果が期待できる。
橋口医師自身、日常生活にハーブを積極的に取り入れているという。
「カモミールはリラックス効果の高いハーブで胃を保護する作用があり、ミントはリフレッシュ型で胃の動き具合を整えてくれるので、朝はミントティーで夜はカモミールというように使い分けてもいいでしょう。
コーヒーなどを普段飲んでいる人が、それをやめてカモミールを飲むと胃腸の働きが全然違ってきます。ブレンドしたお茶を冷やしても美味しいですよ」
ハーブティーは、市販のティーバッグ入りのものだと葉が粉砕されているため、有効成分が揮発しやすく酸化もおこしやすいので、できればハーブ専門店で求めて大きな葉のままのものを試してみたい。
大地から生まれたやさしい薬「ハーブ」。夏バテでギブアップ寸前の体を心身両面から癒し、体の中に眠っている自然治癒力を呼び起こす清涼剤といえるだろう。