神経性不眠にはあさりの味噌汁が特効薬
これで熟睡できる不眠症を治す最新治療法の全貌
日本人にもっとも多いのが、ストレスが原因で起こる神経質性の不眠だ。神経質性不眠は、毎日の食生活を見直すだけで、薬に頼らず改善できるという。その方法を、精神神経科医・関谷透医師に聞いた。
朝食にビタミンB12食品を
一説によると、現代は国民の5人に1人が不眠に悩まされているという。
「特に近年は、心配事や仕事のストレスからくる神経質性の不眠で相談に来る人が増えている」と関谷透院長は話す。
日本人はもともと、まじめで神経質な人が多い。特に核家族で過保護に育って団体生活に慣れていなかった人が会社に入って集団行動を強いられたり、過酷な偏差値教育の中で成績のよいエリートとして育ってきた人が、社会で実力を発揮できず挫折を味わったりして、それがストレスとなり、不眠に陥ってしまうことが多いという。
「神経質性不眠の改善には、自律神経を正常に戻す働きのあるビタミンB12の摂取が非常に効果的です。このため、不眠症の治療に用いられるビタミンB12錠剤もありますが、薬というのは本来、人間の身体にとっては異物。わざわざ薬を飲まなくても、日常の食事の中でビタミンB12を十分にとることができるのです」
ビタミンB12を多く含む食品…納豆、豆腐、アサリ、いわし、牛乳、レバー
ビタミンB12を補給すれば、自律神経のバランスが正常に戻り、快適な睡眠が得られるようになると、関谷院長は指摘する。
「最近の研究では、ビタミンB12は、人間の睡眠・覚醒のリズムを調節する働きがあることもわかってきました。そこで朝食には、ビタミンB12をたっぷり含む、アサリの味噌汁と納豆ごはんがお勧めです。食物の栄養素を吸収するためには、ある程度の時間が必要。朝食にアサリや納豆を食べておくことで、ビタミンB12がしっかりと吸収され、体内時計のリズムが整いやすくなって、夜はすんなりと睡眠に入れるようになるのです」
さらに最近、睡眠を中心とした体の生体リズムを調える働きがあるとして、メラトニンという脳内ホルモンが注目されている。
「春菊やアシタバ、特にカイワレ大根には、メラトニンがたいへん豊富に含まれています。また、メラトニンを体内でつくる材料となるのが、トリプトファンという必須アミノ酸です。トリプトファンが多く含まれているのは、ごま、大豆、海苔、チーズ、青魚などの食品です」と関谷院長。
これらの食品を積極的に毎日の食生活に取り入れれば毎晩ぐっすり眠れそうだ。