家庭での血圧計〜"血圧信仰”はほどほどに〜
デジタル表示の便利な器械も出回ってきた。従来、医師や看護婦の手にゆだねられていた「血圧測定」が、測定器の出回りによって、一般家庭に入りこんできた。この傾向を歓迎する専門家もいるが、素人診断には問題ないのだろうか。
血圧は診察の際の重要な要素となるが、病院・医院で通常使っている水銀柱利用の器械は、聴診器で、圧迫されたカフ(腕に巻いた圧迫帯)の末梢部で心臓の拍動のたびに血流がつくる音(コロトコフ音)をききながら測定する。当然、熟練度が要求される。
これに対し、家庭用のは、コロトコフ音を器械がキャッチして知らせてくれるようになっている。ピッピッという電子音とランプの点滅、それの始まりが最高血圧、終わりが最低血圧。そして血圧値がデジタル表示される。
医師のチェックを受けながら使用すること
家庭ではリラックスして測定できるから本当の血圧がわかる、といった利点はあるが、"血圧信仰〃はほどほどに。というのは、人間の血圧は一日中、同じではないし、ある時点で高くなったからといって、それが高血圧症と断定するわけにはいかない、などの理由からだ。血圧値は、あくまでひとつの目安でしかない。
それでも、という人は、次の点を守って測定したい。
1.自分で測定していいかどうか医師に相談する、
2.医師や看護婦さんに正しい測定法を指導してもらう、
3.測定値を自分勝手に"解釈"しない、
4.年に一度は、血圧計に狂いがないかどうかチェックしてもらう、
などである。