高血圧と動脈硬化
〜高血圧と動脈硬化はまったく別の病気〜
本質的にはまったく別の病気。結論からいうと、高血圧と動脈硬化はまったく別の病気だ。血圧とは心臓の送り出す血液の流れによって、末梢血管の壁にかかる圧力をいうが、この圧力が異常に高い状態が高血圧だ。これに対して、全身の動脈の壁が、あたかも古いゴムタイヤのように、異常にかたくなった状態が動脈硬化だ。
異常のあらわれやすい場所も若干違う。高血圧はいちばん細い動脈(細動脈)の中膜の筋肉に変化があらわれやすい。動脈硬化は大動脈や大動脈から分かれる中等大の動脈の内膜に変化があらわれやすい。
というわけで、動脈硬化があっても血圧が正常な人はいるし、また、高血圧であっても動脈硬化の進んでいないことがある。
予防は共通する点が多い
このように、高血圧と動脈硬化は、本質的には同一の病気ではないが、密接な関係があることは事実だ。高血圧が長く賛くと、圧力のかかった動脈は硬化しやすく、遂に全身の動脈が硬化すれば血圧も高くなる。
特定の場所(特に腎臓)に動脈硬化が起こっても、やはり血圧が高くなる。その意味では、高血圧と動脈硬化は、ちょうど車の両輪のような関係にあるといってもいい。予防の面からいえば、高血圧の予防は動脈硬化につながり、動脈硬化の予防は高血圧の予防につながるのだ。