米国人を抜いた日本人のコレステロール値
〜コレステロール値が成人病先進国アメリカを抜いた原因は?〜
これは、東海大学医学部付属病院・五島雄一郎院長らの研究グループが20年間にわたる調査研究の結果明らかにしたもので、「将来、重大な事態を招くのは必至」と警告している。
こうなった原因としては、この20年間で、
1.動物性たんぱく質の摂取量がー・6倍、
2.脂肪の摂取量が2倍、
3.野菜と糖質(炭水化物)の摂取量の減少
など、日本人の食生活の欧米化が急速に進んだことにあると考えられている。ことに、この傾向は20歳以下に強い。
このままの状態が続くと、20歳代以下の若年層が壮年期になる20年、30年先には、動脈硬化症や心筋梗塞(こうそく)などの循環器系の病気をもつ患者が、大幅に増加するのは避けられないとしている。
「成人病予防は10歳代からでも遅すぎる」
対策としては、子どもの頃からの食生活の改善が必要だ。特に、野菜嫌いのハンバーグっ子たちの食事に問題が多い。学校食事研究会の調査によれば、子どもたちの好きな給食の献立の95%がハンバーグなど肉類中心の料理で、逆に嫌いな献立の70%が八宝菜など野菜中心の料理で占められているという。
1.肉より魚中心の食生活を
(魚はコレステロールを下げる働きをする不飽和脂肪酸を多く含んでいる)、
2.バターよりマーガリンを
(植物性脂肪のマーガリンは、魚同様コレステロールを上げる心配のない不飽和脂肪酸が多い)、
3.豆腐などの大豆加工食品を豊富に
(重要なたんぱく源になる)、
4.野菜を十分食べさせる
(野菜に多い繊維はコレステロールの体内での吸収をおさえる)、
5.十分に遊ばせる
(少々エネルギーやコレステロールをとりすぎても、活発に動き回れば消費される)
——こう並べてみると、大人も子どもも同じだ。最近は「成人病の予防は30歳代からでは遅すぎる」とよくいわれるが、「10歳代からでも遅すぎる」といい変えたほうがいいかもしれない。