解離性大動脈瘤とは?
〜大動脈瘤は、動脈がこぶのようにふくれあがる病気〜
いまはなき、石原裕次郎さんが、現代医学の中でも最も治療のむずかしい病気の一つに入るといわれている解離性大動脈瘤(りゅう)の手術に成功した話は有名だ。
ファンならずとも、死からの帰還をみごとに果たした"タフガイ”ぶりに拍手を送った人も多かっただろう。
この大動脈瘤という病気は、動脈の壁が弾力を失って、動脈の内圧のために、こぶのようにふくれあがってしまう病気だ。
大きく分けると嚢(のう)状大動脈瘤と解離性大動脈瘤がある。前者はこぶの壁が他の大動脈壁と同じ構造をもっているものをいい、胸部や腹部の大動脈に起こりやすい。
原因としては、動脈硬化や梅毒によるものが多いといわれていいる。
大動脈破裂によってショックや心不全で死亡するケースが多い
石原裕次郎さんを襲った後者の解離性大動脈瘤は、血液の流れている側から内膜、中膜、外膜の三層からできている大動脈壁の中膜に裂け目ができて、内外二層に分かれ、そのすきまに血液が流れ込んでできるものをいう。
胸部の大動脈に起こりやすく、全身の動脈に及んでいくものもある。高血圧が長く続いたために大動脈壁がもろくなって起こるといわれている。
ほとんどが大動脈破裂になるので、ショックや心不全のため、約半数が発作後まもなくか2週間以内に死亡するといわれる。
いずれの場合も50歳以降の男性に多いので"責任世代”は要注意。