脳は鍛えればいつまでも老化しない
〜140億の神経細胞を食いつぶさない7か条〜
大脳の表面には、深いシワがたくさんあり、溝(みぞ)も多い。厚さ3mmほどのこの部分を大脳皮質といい、大人で約2250cm2。シワをていねいに広げていくと、新聞1ぺ一ジ分になるという。
大脳皮質には神経細胞がぎっしりつまっており、その数、約140億。
この神経細胞は生まれたときすっかり数がそろっており、年をとれば減る一方だ。遺産をくいつぶすのに似ている。しかし、この脳細胞は、ありがたいことに鍛えれば老化しないのだ。というのも、一つ一つの神経細胞から出ている70〜100ぐらいの突起(樹枝状突起)は、脳を使えば使うほどふえるからだ。そこで、頭のサビどめの方策を。
1.なにごとにも梢熱をもってあたる
仕事や趣味に、意欲的に取り組もう。
2.時間をむだにしない
赤提灯への"精勤"やテレビの見すぎは、脳の刺激に役立たない。
3.本を読む
耳学問より脳を刺激する。読書は"読もう"という自らの強い意志が必要だが、この能動的な態度が脳を刺激し活性化する。その点、テレビは受け身の娯楽。一定のレールでしか脳細胞が働かないことが多い。
4.適度の運動
カントの哲学は散歩から生まれた。脳は酸素をたくさん消費する器官だが、運動をすると、酸素供給が増える。また手足をよく動かすと、脳の働きが活発になる。
5.人の世詰を積極的にやく
明るく積極的な人ほど、ボケに無縁でいられる。地域の伝統芸能の再興などに、一役かってみてはいかが。
6.他人任せにしない
部下にすべてを押しつけるようなことはせず、ときには難問解決の糸口役くらいつとめたい。
7.強いストレスを避ける
強い精神的ストレスを受けると脳の働きにも悪影響を及ぼし、ボケのきっかけにもなりかねない。
脳は大食漢。栄養の儒給もお忘れなく
一方、加齢とともに始まる現象に動脈硬化があるが、動脈硬化は脳の老化を加速する。脳自体の機能が低下しているところへ、動脈硬化が原因で血液の流れが悪くなれば、栄養不足になり、機能がますます衰える。
動脈硬化の予防には、食生活が非常に重要。動脈硬化を促進する"悪玉"コレステロール(LDL)をふやす動物性脂肪、血圧を上昇させる塩辛いものなどはとりすぎないようにする。
特に、脳細胞をつくる良質のたんぱく質や燐(リン)脂質は欠かせない。頭を使うと腹がへるのは、脳は大食漢だからだ。