最近注目のやせるための行動療法
〜行勒療法は自らの食行動を見直すのが目的〜
日本人の場合、女性は5人にひとり、男性は7人にひとりが太りすぎといわれる。脂肪組織に中性脂肪がたくさんたまり、標準体重以上になった状態が肥満。スリムなからだをめざすには、摂取エネルギーと消費エネルギーの関係を「負」の状態に保つことができればよいわけ。
そのためには、減食して摂取エネルギーを減らすか、運動をして消費エネルギーを増やせばよいということになるが、現実には運動だけでやせるのはむずかしい。
体重1kgを徒歩で減らすには96km歩く必要がある
たとえば、人気のテニス。これを1時間みっちりやったとすると、安静時より約300キロカロリー多くエネルギーを消費することになるが、この300キロカロリーはごはんにすると2杯分にしか相当しない。
また、体重を1kg減らすためには6000キロカロリーを消費しなければならないが、これを徒歩でやろうとすると、飲まず食わずで、なんと96kmも歩かなければならない。
運動だけでやせようとするのがいかにむずかしいか、これでおわかりいただけるだろう。
行勒療法は自らの食行動を見直すのが目的
そこで、肥満の治療として注目されているのが行動療法。
肥満者は特有の"摂食行動"をする。たとえば、口いっぱいにふくむ、そしゃく回数が少ない。いわば早食いなのだ。
半面、周囲の環境に左右されやすく、〃おちょぼ口"に急になったりする。大胆さと繊細さが同居している。
そこで、自らの食習慣を見直し、“まとも”な行動に改めさせようというのが行動療法のねらい。
別表は、大学病院肥満外来で活用されている応用例。
「ひと口20回以上は必ずかむ」「ドカ食いはしない」など、約束事項はきびしい。
行動療法だけでは減量の長期維持はなかなかむずかしいようだが、健康によいことなので、あなたもぜひ実行してみてはどうだろうか。