かんの原因の90%は食生活や嗜好品と関係がある
がんの発生から見た日米の食生活の比較
がんの原因は、まだよくわかっていない。それだけに恐怖心も強いわけだが、埼玉県所沢保健所の河内卓所長(元.国立がんセンター研究所副所長)は、がんの原因の約90%は、タバコや酒などの嗜好品、食生活と密接な関係があると指摘、次のような例をあげている。
たとえば、胃がんの日米の比較。日本人には胃がんが多いが、アメリカで生活している日系二世の胃がんによる死亡数は、一世の半分以下になる。一方、日本人に少ない大腸がんによる死亡は、二世ではアメリカ人並み(10万人あたり30人)になる。
日本型食生活とアメリカ型食生活の違いによって、がん発生の場所もこのように変わってくるわけ。日本食に多い塩分自体は発がん物質ではないものの、胃がんを促進する(プロモーターとなる)。また、日本の女性に乳がんが増えてきたのも、肉類を多くとるようになってきたためとしている。
タバコを吸いながら酒を飲むのは最悪の習慣
一方、嗜好品。タバコと発がんの関係はいまや有名。河内所長は「タバコは遺伝子に傷をつけてがん細胞を生む仕掛け人。酒はがん細胞を増やすプロモーター。
タバコを吸いながら酒を飲むのは、ポケットの中にマッチと火薬を一緒に入れているのと同じ」と警告している。嗜好品を含め、なにをどのように口にしているか、さっそく再点検を行ないたい。