よくかむ習慣ががんを予防
唾液に発がん物質の毒性を消す働きがある
「早飯も芸のうち」の信奉者がかなりいる。が、こんな特技はいまの時代には通用しない。ゆっくりよくかんで食べれば、宿敵がんの予防にも有効であるといわれている。
食べ物をよくかんで食べると、唾液の分泌がさかんになるが、最近の研究で、その唾液にはニトロソアミンなどの発がん物質の毒性を消したり、減らす効果があることがわかった。
唾液は酵素やビタミン、ホルモン、たんぱく質などからなるが、特に有効なのが酵素群とビタミン。協同して発がん物質の毒性を消す。また、そのパロチンというホルモンは、脳の老化防止に役立つ。
実験では、唾液が発がん物質の毒性を消すのに要する時間は約30秒間。これはひと口30回かむ時間にあたる。そのほか、
・よくかめば消化もよい、
・あごをよく動かすと、脳細胞もいきいきとしてくる、
・おまけに歯ぐきを丈夫にて歯槽膿漏を防ぐ
など、健康効果はバツグン。
せっかちな人でも20回はかみたい。
ひとロ30回かむ食卓の工夫
よくかむにはどうしたらよいか。食事のたびにモグモグとひと口ずつ時間をかけてかめば効果が大きいわけだが、1日1食は、十分にかまないとのどを通りにくいフランスパンや黒パンを、あえて食べるのもテ。
魚は尾頭つきを食べる。切り身と違って骨があるので食べるのに時間がかかる。繊維の多い食べ物もおすすめ。そしゃくが悪いと、のどを通りにくい。
ただし、よくかむ習慣も歯が健康でないとダメなので、日ごろから歯を丈夫にしておくこと。