欧米型の食生活は大腸がんを招きやすい
21世紀には胃がんを抜くと予測されている
大腸がん(直腸がん・結腸がん)の発生率は、21世紀には胃がんを抜いてトップになるだろうと予測されている。その最大の原因になるとみられているのが、欧米型の食生活、つまり肉食だ。
脂肪の多い食事をとると、便が軟らかくなって腸内に残りがちになり、それだけ大腸の粘膜と便の中の有害物質との接触の機会が多ぐなって、発がんの危険性が高くなるわけである。
また、脂肪をとりすぎると、脂肪を消化する胆汁酸と腸内の細菌が作用し、発がん物質の発生を促進する可能性も指摘されている。現に、腸の中を通過しにくい肉や乳製品をたくさん食べる欧米人には便秘が多く、大腸がんの発生率が高い。
日本人も動物性脂肪などをとる量が増え、今後ますます多くなりそうだし、ストレスや運動不足もいまよりもっと深刻になりそう。それが21世紀には大腸がんがトップにおどり出ると予測される理由。
食生活の中に繊維を豊富にとり入れる工夫を
昔から、便秘には繊維質を多くとることがすすめられている。繊維質のものをたくさんとれば、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、排便が促進されて、便が腸内にとどまる時間が短かくなる。短かくなればそれだけ有害物との接触の機会も減り、腸内が清潔に保たれるというわけである。
おからやこんにゃく、ごぼう、海草類、果物などをたっぷりとり、排便の時間も含めて規則正しい生活をする。それが21世紀の病を予防する最善の方法といえそう。