肝炎や肝硬変にかかっている人は肝臓がんを警戒せよ
肝硬変の約25%は肝臓がんへ進む可能性がある
肝臓にできるがんには、肝臓自体からできる原発性肝臓がんと、ほかの臓器からの飛び火でできる転移性肝臓がんとがある。肝臓は "沈黙の臓器”といわれるが、がん相手ともなれば危険信号をまったく出さないわけではない。
肝機能が低下するとクルマのガソリン不足と同じ状態になるので、全身がだるい、疲れやすい、腹部が重苦しいなどの症状があらわれる。かぜをひいたり胃の調子が悪い場合も似た症状があらわれるが、慢性肝炎や肝硬変にかかっている場合は、特に注意が必要。
たとえば肝硬変の約25%は肝臓がんへ進むといわれている。
肝臓障害のある人は年2回の検診を
また、肝硬変になっていたり、さらに肝臓がんに進んでいる場合、洗面器1杯分もの血を突然吐く例がある。肝臓がおかされているため、肝臓に流れ込んでいる血液が足どめ状態になり、食道の粘膜の下に押し寄せた結果なのだ。
慢性肝炎や肝硬変にかかっているなら、治す努力をすると同時に、年に2回は肝臓がんの検診を必ず受けるように。初期にはウンともスンともいわない臓器だけに、定期点検は欠かせない。発見が遅れがちのため、これまでは手術ができないケースが多かったが、現在は診断・治療技術が進んでいる。直径3mm程度の肝臓がんでもみつけ出す。