肩のこらないつき合いが魅力
井戸端会議といえば、奥さんたちの専売特許かと思っていたら、近頃、ご亭主たちも、新・井戸端会議にご執心の人がふえているとか。
もっとも、最近の井戸端会議は、井戸端ならぬマンションの中、話がはずめばネオン街へ場所がえできるのが、目新しい点。もともとマンションの管理上の問題をめぐって寄り集まったとか、町内のソフトボール大会に出たのがきっかけ、などというケースが多い。
利害関係の強い職場の人間関係と違って、肩のこらないつき合いが新鮮で魅力のようだ。
長い老後の仲間づくり
このような傾向の背後には、地方から都会に出て、都会の近郊でそのまま住みついてしまうという、新・住民が増えていることとも大いに関係しているようだ。
これまでは、新・住民にはなったものの、近所づき合いは奥さんまかせで、男どもは会社との間を行ったり来たりするだけ。地域の出来事にはおよそ無関心だった。
ところが、住みついて、5年、10年たつうちに、ほぽ会社人間としての先も見えてきて、一生、その地に住みつくことも決まってくる。こんなとき、ふと思うのは、定年後の長い老後だ。
その老後を職場仲間がつき合ってくれることは、きわめてまれだ。そんな高齢化社会の、いやおうない現実が、地域に対する関心となって現われてきている、と説く人も多い。
いずれにしても、近所には、意外な人材がいたり、これまで出会ったこともない個性と出会う機会も多いもの。休日のひとときを、こんな人たちとのつき合いで、老後の仲間をいまから見つけておくのも、時代の波といえようか。