私たちは「長寿」を手にしたが・・
いま21世紀への扉の前に立って、医学とくに疾患治療の分野では、その役割がワクチンから遺伝子工学へと移ろうとしていますが、それにつれて、医学上の発見や知識、技術はものすごいスピードで増えています。抗生物質の開発と普及、革命的な外科手術を可能にしたマイクロサージェリーやレーザーメスなどの登場、心臓や肝臓、腎臓などの臓器移植もごく普通に論じられるようになりました。
こうした医療技術の向上と、食生活の変化や衛生状態の改善など、社会全体の進歩が平均寿命を大きく延ばしています。
紀元甫の人間の平均寿命は15歳ぐらいで、キリスト生誕の頃でも20歳前後といわれていますが、それから1700年間、平均寿命は延びませんでした。その後、18世紀に30歳台となり、19世紀には40歳台、20世紀になってからようやく50歳台を超えました。1996年の統計によると、日本の男性が 77.Ol歳、女性が83.59歳で共に世界一。男性の2位はアイスランドで76.85歳、女性はスイスで81.60歳となっています。人類の昔からの夢だった「長寿」は、20世紀も終わりを迎える今日、確かに現実のものになってきたといえそうです。
しかし、私たちはここで「長寿」以外のもう一つのキーワードを見逃していることに気づくはずです。それは「若さ」です。
「ホルモン補充療法」
健康は「長寿」をもたらしますが、「長寿」が肉体的な若さまでよみがえらせるわけではありません。「長寿」と「若さ」というのはある意味で対立概念で、人は誰でも長生きするにつれて筋肉が弱くなり、皮膚の弾力やツヤを失っていきます。記憶力が衰え、性的な機能も意欲も減退の一途をたどり、病気の自然治癒力や抵抗力さえも衰えてしまいます。つまり「長寿」の実現は、その一方で必然的に「老化」という現実を引き寄せるのです。
では、「長寿」とr若さ」を一緒に実現するのは無理なのでしょうか。
ホルモン補充療法が、それを可能にします。ホルモン補充療法とは、老化の生理学的なプロセスとホルモン分泌量の関係を明らかにすることから生まれた、現代医学でも最先端に位置する研究成果です。数多くの臨床事例がホルモン補充療法の有効性を実証し、もはや「長寿」と「若さ」が対立する概念ではなく、むしろ共存するものであることを教えています。
これによって、かつては伝説の中でのみ語られていた「長寿」と「若さ」の獲得が夢物語ではなくなり、現実のものとなりました。日常生活に沿った形で、時間をかけて老化を防止し、長寿を実現し、若さをよみがえらせます。これについて、あなたは「まさか?」と思われるでしょうか。