老化とHGHレベルとの相関関係 (予防医学、自然療法健康ガイド)
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老化とHGHレベルとの相関関係

老化とHGHレベルとの相関関係

 これまでほとんどの医師は、HGHレベルの低下を老化へと向かうステップのひとつと考えていました。たとえば患者が、日頃のエネルギー不足や前向きに生きようとする意欲の衰え、体力不足などを訴えても、医師は「あなたは一体、何を期待しているのですか? あなたはもう若くないのですよ」と回答していたのです。年だからあきらめなさい、というわけです。

 しかし、最近は老化とHGHレベルの衰えの間に相関関係があることが認められるようになりました。HGHレベルの低下は体重の増加、体内脂肪の蓄積、筋肉量の減少、骨量の減少、運動能力の減退、エネルギー全体の減少に直接結びつきます。また、HGHレベルが低くなると循環器系疾患のリスクの増加、免疫系の衰退、皮膚の乾燥、基礎的な代謝機能の低下、睡眠障害、HDL(善玉)コレステロールの低下、集中力や記憶力の減退、いろいろな過敏症をもたらします。

 こうした背景もあって医学界はついに老化を「疾病」と認め、HGH(ヒト成長ホルモン)欠乏症(Adult Growth Ho・one Deficiency)の治療に本格的に取り組むようになりました。


HGHは手に入れることができるのか

 ところで、HGHを手に入るにはどうすればいいのでしょうか。HGHは191のアミノ酸残茎の複雑な鎖状を呈しており、DHEAやエストロゲンのように合成が簡単ではありません。また、動物で発見された成長ホルモンを代替品として利用することもできないのです。数年前までHGHは亡くなった人の下垂体から抽出され、HGH欠乏症で身長が伸びない子供たちだけに使用されていました。

 しかし、クロイッフェルド・ヤコブ症候群や狂牛病の発生によって、現在アメリカでは亡くなった人からのHGH抽出は完全に禁止されています。では、どうしてHGHを確保できるのか。それを可能にしたのが、遺伝子組み換え技術でした。

 遺伝子組み換え技術では、ヒト成長ホルモン(HGH)の細胞のDNAを用いて、大腸菌の細胞とヒトの乳腺細胞に組み込みます。それによって、ヒトの下垂体にある細胞とあらゆる点で同じで健康なHGH細胞をつくりだすことができ、HGHの大量供給が可能となったのです。

 遺伝子組み替え技術から生まれたHGHは、ヒトの細胞にあるHGHを正確にコピーしたものですから、HGHを必要とする人にも受け入れやすく、新たな疾患や副作用を起こすことはありません。

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