ストレスケア法あれこれ
最も効果 的なストレスケア法は、原因となっているストレッサーを取り除くことである。しかし、意外と見つからないのがストレッサーの正体。そういうときは、常に頭の中で気になっていることを探ってみるとよい。おのずとストレスの原因が見えてくるだろう。
では、そのストレッサーはどうすれば取り除けるのか。『逃げる』『戦う』『無視する』など、ストレッサーへの対処法は数々あるが、大切なのは自分の特性を知ることだ。いつもストレッサーから逃げている人がここでまた逃げ出したり、いつも戦闘的な人がストレッサーに戦いを挑んでも、おそらく状況はあまり変わらない。意識して視点を変え、行動を変えるとストレスは軽くなる場合がある。
もう一つ覚えておきたいのは、「日常生活で接するストレスがすべて悪者とは限らない」ということである。責任ある仕事をまかされたとき、「励みになる」と思えばそれは良いストレスだし、反対に「自分には重荷だ」と思えば悪いストレスにほかならない。
ストレスをプラス材料にするためにはストレスに対する適応力を高めることが重要だし、そのために自分に合ったストレスケア法を探しておきたい。ストレスをいやすだけでなく、心のゆとりや強さも身につけられるからだ。
散歩をしてもいいし、ペットと遊んでもいい。ストレスケア法にはさまざまなものが考えられるが、山本医師はストレスのスペル『STRESS』をもじって、次のようなケア法を提案している。
「最初のSはスポーツ。運動不足はストレスのもとになるので、1日15分でいいから体を動かす習慣をつけたいものです。Tはトラベル。都会のストレスは自然と親しむことでいやされますし、温泉は自律神経を調整する効果があります。Rはレクリエーションとレスト。遊びは心の潤滑油になりますし、心と体を休ませるために休養はとても大切です。
Eはイーティング、つまり食事です。家族や友人と楽しく食事をすれば、それは心の栄養となります。次のSはシンギングとスピーキング。カラオケで大声で歌えば自己表現もでき、ストレスを解消する呼吸法を覚えるのに役立ちます。最後のSは少量のサケ(酒)とスマイル、そしてスリープ(睡眠)です。このほか、自分なりのアイデアで気分転換を図っていくといいと思います」
現代は子どもからお年寄りまでがさまざまなストレスを抱えるストレス時代である。心身にたいへんなトラブルが起こる前にきちんとケアし、一方ではストレスを生きる活力に変化させ、健康的な生活を送るようにしたい。