一人ひとりに合ったトータル治療
では、膨大な臨床例、治療実績に裏打ちされた具体策とは、どういうものなのだろうか。まずアトピー克服で大事なことは、「炎症やかゆみなど肌の状態に振り回されない」「外部に原因を求め過ぎない」「体の弱点を正し、打ち勝つ意思を強く持つ」ことだという。
胃腸の機能を強化する方法としては、家で簡単に作れるおじやがある。具材は海草類、根類、キノコ類、穀物類で、分量や味付けは自由。ポイントは野菜をたくさ人使うことだけだ。これな腸内細菌の働きを活発にする繊維質やビタミン、ミネラル類が一度に摂取できる。
また同クリニックでは、整体と並んで治療の大きな柱となっているのが漢方である。内臓機能の働きを高め、体質改善に長じた漢方薬は体に優しく、場合によっては意外と早い効果が現れることもある。漢方は体力や症状に合わせて処方されるので、より確実に効果を上げたい場合は、よく相談することが必要だ。
ちなみに丹羽院長がよく処方する、胃腸を活発にする漢方薬は次の通り。
・胃炎の場合/安中散・平胃散
・便秘症で体力がある場合/桃核承気湯・防風通聖散・大黄牡丹皮湯
・便秘症で体力がない場合/潤腸湯
・下痢症で冷え性の場合/人参湯
・下痢症で冷え性でない場合/六君子湯
次に皮膚を厚くするには、筋骨格系の歪みやねじれを取り、血流を末端まで行き渡らせる
とである。これに関しても実際にクリニックを訪ねて、その心地よさを実感してみるといいだろう。
さらに歩く、運動するなど、とにかく汗を出して体を動かすことだ。ただし直射日光が気になる季節は、紫外線を避ける工夫も心得ておきたい。
「アトピーが改善するには、異常から正常、正常から健康、健康から美しさという段階の流れがある。いきなり異常から美しさへは飛べないということです。
すですから、症状の程度にもよりますが、どれか一つではなく整体・漢方・スキンケア治療をトータルに行うことが必要と考えています。また皮膚組織の形成や血行の促進に役立つ、天然型ビタミン・ミネラルなども推奨しています」
皮膚は、4週問を1サイクルとして再生するという。アトピー治療は、皮膚をその軌道に乗せる作業にほかならず、治療を始めて3カ月が一つの勝負どころとなる。