ステロイド剤、坑アレルギー剤、漢方薬、消毒剤などの薬物を使った対症療法を一切行わない。衣食住の生活環境から極力化学物質を排除し、白宅温泉湯治療法で自然治癒力を高めれば、アトピーの大半は改善するという。
アトピーの真因は化学物質
昔からあるダニや食べ物や花粉が、なぜ今になってアレルギーの原因物質といわれるようになったのか。それは近年、急速に私たちの生活内に増えてきた農薬、食品添加物、殺虫剤、抗菌剤などの化学物質と無縁ではなく、このことは医学的にも研究されている。
すなわちアトピー性皮膚炎(以下アトピー)の真の原因物質は化学物質であり、ダニや食べ物などは単なる誘因物質と考えられる。
抗体産生のメカニズムを簡単に説明すると、細菌やウイルスが体内に侵入した場合、リンパ球の一種であるヘルパーT細胞のI型が刺激されて抗体が作られる。一方、ダニなどが体内に侵入した場合は、へルパーT細胞のII型が刺激されて IgE抗体が作られる。このT細胞のI型とII型は、互いに抑制し合う関係にある。
昔は子供もよく泥んこ遊びをしていたため、I型の活性が高くダニなどの抗体産生が抑えられていた、しかし最近は、ウイルスや細菌を排除しすぎたためにII型が強くなり、ダニなどにも過敏に反応するようになったのである。炎症やかゆみなどの症状が出るのは、いい意味で皮膚に細菌感染などを起こし、I型の活性を強めようとしているからだ。これが自然治癒力である。
症状そのものが自然治癒力の現れ
三好院長 アトピーの原因を追求し、自然治癒力で根本から治すことを勧めるのが、ホスメック・クリニックの三好基晴院長だ。
「自然治癒力は病気になって発揮されるだけでなく、症状そのものが自然治癒力の現れなのです。アトピーの症状は、好転反応だと理解すればいいでしょう。
対症療法は一時抑えであり、自然治癒力を低化させるというのが私の考えです。ですから根本治癒を目指すために、ステロイド軟膏はもちろん、原則として薬は使いません。どんな薬剤でも、必ず副作用があるからです。物事には原因と結果がある。病気の原因がわかれば、その原因を治せばいい。結局単純な話なんですよ」
新潟大学医学部医動物学の安保徹教授が、ステロイドの問題点を指摘しているので、その一部を紹介しておこう。
「ステロイドは組織に停滞した時、自然酸化を受け酸化コレステロールに変性し、局所から全身へと、流れていき、炎症の原因物質となる。確かに『この治療で治る症例がある』ということ自体に間違いはないが、これは自然治癒力が間違った治療を上まわったと考えるべきだと思う。
実際、ステロイドを使用しない人達は体質改善でほとんど治るからである。もし、患者がすでにステロイド依存症に陥っていたとしても、ステロイド離脱ができるし、その後の予後の良さはステロイドを塗り続けるのとは比較にならない。」