サメ軟骨による新免疫療法な新生血管を阻害
〜ガンの増殖を抑えるムコ多糖〜
ガンが恐いのはガン細胞が自ら血管を作りながら増殖するからだ。サメ軟骨は新生血管を阻害し、ガンが増殖する道を断つという。
日本人の死亡原因のトップはガンだ。しかしサメはガンにはならないという。なぜならば、サメは頭蓋骨も背骨もヒレも、体のほとんどの部分が軟骨で構成されているからだ。
軟骨にはムコ多糖が含まれており、この物質がガンの増殖を抑える。ガンの恐ろしさの一つに、次々と転移、増殖することが挙げられるだろう。
ガン細胞は通常1〜2ミリほどに成長すると、新生血管増生因子(VEGF)を出し、新しい血管を作り出す。
この新たな血管は近くにある血管とつながり、栄養源である血液をガン細胞へ大量 に送り込む。これによりガン細胞はどんどん増殖することになるのだ。
ムコ多糖は新生血管を阻害する。よって、栄養源を絶たれたガン細胞は増殖できなくなるわけだ。それだけでなく、いずれは縮小してしまう。ただしこれだけでは完全でない。
そこで新生血管を断ち切った後、抗腫瘍因子でガン細胞を攻撃する新しい療法がある。それがサメ軟骨を使用した新免疫療法だ。
開発したのは八木田旭邦医師で、まず、サメ軟骨を用いて新生血管を阻害する。そして、インターロイキン12を誘導してキラーT細胞を活性化させる。最後に第4のリンパ球として注目されているNKT細胞を活性化させる。
インターロイキン12とは強力な抗腫瘍作用があるといわれるキラーT細胞を活性化させることができる生理活性物質。一方、NKT細胞は、免疫系全体をコントロールし、ガン細胞を攻撃する力があるといわれている。
さて気になるその効果だ。この療法を開発した八木医師は効果を判定するために2365名のデータをとっている。
それによると、腫瘍が消滅して4週間以上経過したCR(著効)と腫瘍の大きさが半分以下のまま4週間以上経過したPR(有効)は合せて全体の33・3%だった。腫瘍の大きさが6ヵ月以上変化しない人たち・Long term NC(長期不変)をこれに加えると、奏効率は54%に及ぶ。