「肺ガン」増加の一途をたどる
肺ガンへのホリスティック医学によるアプローチ
1998年(平成10年)の時点で日本における全死亡者数の約40・6パーセントがガン患者であるという数字が出ている。これを人数にすると約28万3912人。2001年現在も天井知らずで状況は悪化し続けているらしい。
このうち気管、気管支、肺ガンで死亡した人は年間5万人を超えており、ガン患者の死亡原因として第1位になっている。これは47年(昭和22年)の約 30倍に相当し、日本における肺ガンの科学的治療法の見直しが迫られている。そこで今回は特に肺ガンのホリスティック医学によるアプローチを考えてみたい。(65年〜98年厚生省「人口動態調査」による主要死因別 死亡者数及び死亡率より)
肺ガン発症の原因
肺ガンの発生を誘発する最大の原因はタバコであることは古くから指摘されているとおり、その喫煙量が増えれば肺ガンの罹患率が急激に増加する。
さらに喫煙期間が長期にわたり、1日25本以上の喫煙者は非喫煙者に対して25倍の危険性があるともいう。
喫煙者本人が肺ガンになる可能性を覚悟した上で、タバコを吸い続けることは趣味嗜好の上で問題ないとしよう。しかし、受動喫煙(間接的な喫煙)は、趣味嗜好だからでは片付けられない社会問題ともなっている。
こう書いている記者も何を隠そう喫煙者である。それもヘビーを超えたチェーンスモカー……。自分自身にとっても、家族や近しい人たちにも迷惑が及ぶと分かってはいても、なかなか止めることができないのが愛煙家の辛いところである。
しかし、愛煙家がタバコを吸わない人と同程度の肺に復帰するまでには約12〜13年もかかるというデータもあり、禁煙ができない(したくない)などと言っている場合ではないことは理解できる。
タバコの他にもアスベストと呼ばれる石綿から発ガン物質が発見されており、これは自動車のブレーキや住宅の断熱材、塗料などにも使用されている。また、自動車の排気ガスや雑踏のほこりなども大きな要因であるという。
中にはトリプP2(魚などの焼け焦げ)にも発ガン物質はあるとされていたものが、数十倍も過大評価されていたという発表もあるが(微生物変異原性研究会)、文明が進化すればするほど発ガン物質の発見は増え、肺ガンの死亡率も同時に高まってくるわけだ。
もはや個人でできる予防方法は、タバコを止める、排ガスを吸い込まない、近代的な材料を使った家には住まない、空気の汚れた場所には行かない、など不可能に近いことばかりである。
いや、タバコを止めることは肺ガン撲滅の環境整備で一番に始めなければならないことなのかもしれない……。愛煙家虐めはこの辺にして、ここでは肺ガンになりやすい人をハイリスク・グループ(高危険群)として提示してみたいと思う。
・喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が 400をこえている
・40歳以上の男性である
・3親等以内(親、兄弟、おじ、おば、祖父母)にガン患者がいる
・夜間業務従事者であるか、徹夜などを 多く含むストレスをかかえている
・有害業務に携わっている(アスベスト、コールタール、ニッケル、三酸化ヒ素、 電離放射線、カルボニル、重クロム 酸、ピッチなど)
以上の5項目のうち、ひとつでも該当する人は要注意であると心得られたい。