【2】三大合併症 糖尿病性網膜性
糖尿病性網膜症は、細い血管が侵される糖尿病特有の目に起こる合併症である。
これは高血糖が長く続いた場合、網膜(カメラにたとえるとフィルムにあたる部分)の中の血管が傷んでくることによって起こる障害である。
この網膜の血管に毛細血管瘤というコブができ、病気が進むにつれて出血が生じ、目が見えなくなるケースもある。
この毛細血管瘤ができた段階で血糖値を正常化させることができれば、視力に影響なく病変を消すことも可能である(これを単純型網膜症という)。
だが放置して病変が進むと、網膜に白斑(血の固り)が生じたり、新しい血管が作り出されたりする。この新しい血管は非常に出血しやすく、硝子体出血を起こして出血部が線維化してしまう。そのため、ここまで進行すると、血糖値を厳格にコントロールしても失明を免れることは難しい(これを増殖型網膜症という)。
また近視、遠視、乱視が進んだり、まれに眼内の水はけが悪くなって眼圧が高まる出血性緑内障が起きることもある。
その他、水晶体(カメラのレンズにあたる部分)にソルビトールという物質がたまることがあり、その結果 として水晶体が濁って白内障にもなる。
この白内障は通常の眼底検査では見つけることができないので、糖尿病網膜症のある人は1年に1回は眼科で診断してもらう必要があるだろう。