糖尿病そのものより怖い合併症 (予防医学、自然療法健康ガイド)
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糖尿病そのものより怖い合併症

どの合併症も基本は食事療法

 糖尿病になって5年以上が経過しており、血糖値のコントロールも悪く、さらには血圧が高かったり、異常に太っている人は糖尿病性神経障、網膜症、腎症になりやすいと考えて、検査をひんぱんに受けるべきだろう。

 ただし、こうした合併症が悪化した結果として薬物療法を受ける前に、基本的には食事療法や運動療法を行った方が良いだろう。

 食事療法の基本としては、普段食べるものを、糖尿病に合わせた食べ方に変えていくことがポイントとなる。糖尿病のための特別 な食事をするという意識ではなく、健康を維持するための食事と考えた方が気持ちも楽だろう

 たとえば、野菜や海藻類に含まれる食物繊維には、食後の血糖値の急激な上昇を抑える作用がある。「野菜や海藻は嫌いなので食べない」というのでは、カロリー制限をして体重が減っても、血糖値は大して下がらない。毎食ごとに緑黄色野菜や豆類、海藻などがバランスよく組み合わせられているかを確認したい。

 ただし、どのような食材にも言えることだが糖尿病に有効であると聞くや否や、これでもかと大量 に食べてしまうのはダメである。反対に、「ごはんは血糖値が上がるから食べない」とか「肉は一切口にしない」などと言う人もいるが、ごはんや肉が糖尿病にことのほか悪いわけではなく、エネルギーの過剰(大量 に食べること)が悪いということを理解したい。

 主食であるごはんをパンやソバに変えてみても、大好きな肉をがまんしても、結局はストレスからドカ食いをしてしまうのでは意味がない。

 日々、栄養のバランスを考え、大量に食べ過ぎず、早食いせず、血糖値を良好に保つことに気を付けたい。また飲酒、喫煙、ストレス、運動不足などに対しても、注意をはらう必要があるたろう。

 このように食事などに気を使っても、血糖値が一向に下がらないという場合には内服薬(経口血糖降下薬療法)の治療が必要となるだろう。

 ただし、薬物療法を行っているからといって食事などのコントロールをおろそかにすると、合併症は完全には回復しない。まずは食生活を見直すために「食べる」ということや「食品の特徴」などにも興味を持つべきであろう。

 昭和女子大学食物科学科講師であり、「シモンと健康を考える会」を指導する管理栄養士の渡邊啓子氏は、最近の食習慣の乱れと病気の関係を次のように指摘している。

 「食生活の変化、食事内容の偏り、たんぱく質や糖質のとり過ぎ、野菜の不足、ストレスなどからくるのが生活習慣病といわれる疾患で、特に動脈硬化、心臓疾患、糖尿病(非インスリン依存型)などが増えています。これらの疾病はいずれも合併症を防ぐことが大切で、そのためには有効な栄養を摂取することの重要性を理解してほしいですね」

 代表的なものを列記してみると、EPA 合併症を解消、予防するもので魚の脂肪に多く含まれている。

タウリン
 血糖値を下げる作用があり、膵臓からのインスリン分泌を促進する。特に貝類、イカ、タコに含まれている。
亜鉛
 インスリンの構成成分で、組織や細胞の代謝に欠かせない多くの酸素の構成成分。免疫に関係あり。食物繊維 糖質、脂質の吸収を遅らせ血糖値の急激な上昇を抑える。
ビタミンQ
 糖の代謝を改善する。青身魚、鶏のささみ、大豆製品、野菜、牛豚のレバー、魚の肝などに含まれる。しかしレバー類にはコレステロールが多いので注意が必要。

 「これらは日常の食生活に不足しがちなものばかりですが、きちんと摂取することを心がけたいものです。私の研究するシモンイモには、これらの栄養分がバランス良く含まれているので利用するのも良いでしょう」

 どの食品に血糖値を下げる成分が多いのか、どうした働きがあるのなどを十分に把握した上で、サプリメントや栄養補助食品を利用するのも一つの手である。

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