肝臓病になってしまったら
肝臓病の治療には、まず原因の除去つまりウイルス性ならウイルスの増殖を抑える治療がおこなわれる。アルコール性なら禁酒、肥満なら食事・運動療法等だ。原因の除去と同時に、痛んだ肝臓の炎症を抑え繊維化を防いだり、正常な肝細胞の免疫力を高め、低下した肝機能を補助するための治療など、さまざまなアプローチがある。
難治のC型肝炎には、近年注目されるインターフェロンのように、効けば半年で根治する治療も登場しているが、強い副作用を伴い、治療適用が患者全体の3割程度でしかなく、その3割すべてに薬効があると言えないのが現状。根治治療法は未だ研究途上だが、一方で、穏やかな治療により体力を温存・増強しながら病状を改善していく方法もとられるようになっている。西洋医学的な診断・治療を基礎にしながら、投薬治療に漢方薬を処方する病院も増えはじめている。
特に漢方薬の利用、肝炎の抗炎症作用と免疫活性化作用が期待できる小柴胡湯をはじめとする柴胡剤の投薬治療は、肝炎治療で幅広く行われつつある。慢性肝炎の闘病や肝硬変などでは、患者の日常生活と病状を考慮に入れて、治療の選択肢を広げるべきだとの意識も広がりつつある。
「患者さんの闘病生活はその置かれている状態によってさまざまです。西洋医学的治療だけでなく、多様な選択肢を患者に対して示してあげることが治療のプロとしての医師の仕事です」と語るのは、次項で紹介するプラセンタ治療の吉田クリニック・吉田健太郎院長だ。