高尿酸血症Q&A
Q 高尿酸血症がどのくらいの期間続くと痛風を発症するのですか?
A 血液中の尿酸値が8以上の状態が数年以上続くと痛風になるといわれています。およそ2〜3年続くと痛風発作が出ることが多いようです。尿酸値が上がる原因としては食事の影響が2〜3割、残りは尿酸の排泄障害やプリン体代謝の亢進といった体質によるものですから、どちらの影響が強いのかを見きわめて対処しなくてはなりません。食事の影響が強い場合は食事制限で改善が見られる場合もありますが、体質的な問題が強い場合は食事に気をつけても尿酸値は下がらないというケースもあります。
Q では、その原因を見きわめることが治療の始まりなのですか?
A そうですね。一般的には痛風の発作がなくて、尿酸値が8以上を示した場合、まず食事療法を取り入れながら様子を見るということで良いと思います。
Q 食事療法の場合、一般的にプリン体の少ない食事を心がけると言われていますが、その他に何か注意することはありますか?
A 尿酸値を抑えるためにプリン体を多く含むレバーやエビ、ビールなどを控えることもその方法の一つですが、尿酸はブドウ糖などの糖分からも合成されるので糖分も控えた方が良いでしょう。また全体的なカロリーの問題もあります。たとえばビールを控えて、プリン体の少ない焼酎など他のアルコールに替えたとしても、全体で高カロリーになれば、それで尿酸値が上がることもあります。
Q では糖尿病のように食事制限をするという意識で良いのですか?
A いえ、糖尿病のようにカロリーを何単位にしなければならないといった厳密なものではありません。かと言ってプリン体だけに気をとられて、バランスを失っても良くない。つまり全体的にカロリーの摂り過ぎを控え、バランスの取れた食事をすることがポイントとなるわけです。魚は肉よりもプリン体が少なく、コレステロールなどにもプラスに働くことが多いのでお勧めしますが、だからと言って肉が食べられないということではないのです。
Q 近年の患者さんの特徴や変化はありますか?
A ネット上で痛風の相談を受け付けているという特性もあって、一般 よりも少し若くなっているかもしれません。それでも30代の方が中心になっていますから、全体的に若年化しているということは言えると思います。
Q 若年化した患者さんたちは美食家で暴飲暴食をしていますか?
A そうした患者さんたちは、とくにたくさん食べているとか、美食家であるとかいったことはないと思います。中には太っていて糖尿病や他の病気を患っている人もありますが、一般 的には痩せていて、食事の量も特別多いわけではないようです。この場合、体質に問題があったり、糖分を摂り過ぎていることもあるようです。
Q 体質に遺伝的要素はありますか?
A 遺伝的要素もあるんですが、ただし必ずしも両親に痛風があるということでもないようです。糖尿病のような遺伝的疾患とは少し違い、ご両親が痛風でなくても、家系的にそうした人がいると痛風になる可能性はあるでしよう。